<中日2-0巨人>◇17日◇ナゴヤドーム
巨人の若武者・小山雄輝投手(23)が101球目に力尽きた。0-0の8回1死一、三塁、3ボール1ストライク。インローの直球を、荒木に引っ張られた。打球は三塁ベースに当たり跳ねた。一塁走者も生還する、左前2点適時二塁打。初完投も頭に浮かんだ8回、3連打を浴び万事休す。マジック5で停滞する敗戦で、名古屋3連戦での優勝の可能性は消えた。
通算2勝の2年目右腕は、フォークと緩急がさえて、8回途中2失点。敗れたものの、原監督は「いやいや、ナイスピッチング!
勝つことは出来ませんでしたけれど、敵地で、いい投球をしてくれました」と、称賛を惜しまなかった。
好投ゆえの続投だった。8回の攻撃だ。先頭の代打・矢野が安打を放ち、無死一塁。今季の原監督は「攻撃に転じる」と話し、代打攻勢に出ることの多い場面であったが、小山続投。だが、バントを失敗し、攻撃の流れを遮断してしまった。その時、球数84。「状況ですね。無死走者一塁ですから、当然あそこはバントですね。まあ、代える材料はなかったですね」と原監督。大きな期待を寄せての起用だったが、結果的には痛恨のバント失敗だった。小山も「一塁走者が(代走の鈴木)タカヒロさんだったので、当てればセーフでしたが…。決めないと…。しっかり練習します」と反省した。
吉見が4回に緊急降板と、相手が見せた隙を、突ききれなかった。原監督は「0点じゃね。中日とは、こういう重い試合になる。数少ないチャンスで、いかに得点できるか、そこですよね」と話した。打線の沈黙は気になるが、小山という収穫は得た。敗れてなお暗さのない原監督の顔には、そう書いてあった。【金子航】



