タテジマの球児がもう見られない?

 17日DeNA戦(甲子園)の試合前練習中に右内転筋の張りを訴えた阪神藤川球児投手(32)が18日、出場選手登録を抹消された。鳴尾浜の球団施設で担当トレーナーと今後について約1時間話し合い、シーズン中の実戦復帰には慎重な姿勢をみせた。

 藤川

 体というより、迷惑をかけたことの方が大きい。元気な人間がやるべき。(復帰は)クライマックス(シリーズ)の可能性があれば、もちろんそれに向けて頑張りますけど。

 裏を返せば、レギュラーシーズン中の復帰には消極的とも取れる発言だ。さらには、今季限りの引退を表明している金本の引退試合についても、登板自体には意欲を見せなかった。

 藤川

 投げたいというのはないですね。自分が1軍にいなかったとしても、グラウンドで金本さんの勇姿をしっかり見たい。

 12日に金本が引退会見した際には「少しでもいい形で、温かい声援をもらって現役を終われるように」とも話していた藤川だが、敬愛する大先輩の引退試合という節目でも、花を添える登板にはこだわらなかった。「投げる」ことに意識が向かわないほど、状態が万全でないようだ。

 6月に痛めた右膝が影響している可能性も考慮し、リハビリは慎重に進める。しばらくは、キャッチボールもしない、ノースローでの調整を予定する。山口投手コーチも「無理させることはないやろ、今シーズンは」と話した。

 阪神は残り13試合で3位ヤクルトと10ゲーム差に広がり、CS進出は絶望的。山口コーチは「代わりは日替わり。調子のいい者、元気のいい者」と話すが、簡単に埋められる穴ではない。藤川は今オフに海外FA権を行使し、メジャーへの挑戦が決定的。復帰しないまま移籍となれば-。阪神で投げる姿がもう見られない可能性も出てきた。【山本大地】