<巨人6-4ヤクルト>◇21日◇東京ドーム

 原巨人がぶっちぎりVを決めた。優勝マジックを1としていた巨人はヤクルトを破り、3年ぶり34度目のセ・リーグ優勝に輝いた(1リーグ時代を含めると通算43度目)。監督として通算5度目のリーグ優勝を成し遂げた原辰徳監督(54)は、信頼する選手たちの手で、現役時代の背番号と同じ8度、宙に舞った。

 -今の気持ちは?

 原監督

 優勝というのは素晴らしい。選手、ファンが1つになれたことは素晴らしいと、あらためて実感しております。(お立ち台での)「ありがとうございます!」という言葉は、皆さまに祝ってもらった気持ちを、感謝の言葉で表したものです。

 -今季を振り返ると

 原監督

 今年は、守備、投手を中心にしながら、しっかり守る野球を目指してスタートしました。特徴として言えるのは、4番がいないという状況からスタートしたこと。最初は打てず、若いチームで借金7という状況もありましたが、守る野球はできていた。必ずこのチームは(投打が)かみ合うようになるという実感はありました。選手にも「この経験は必ず生きるから、気を引き締めていこう」と、言い続けてました。そこから慎之助が球界を代表するスラッガーになってくれた。また、1番長野、3番勇人という軸もしっかりしていた。そのうちにムラのない、得点に結び付ける打線になっていった。

 -これからについて

 原監督

 まだ発展途上。昨日より今日、今日より明日と、期待を持たせてくれるチーム、スリリングなチームだと思っています。優勝といっても、まだ志半ばという感じ。一番難しいペナントを取ることができましたが、これからもう一山、もう二山待っています。2月1日に目標を立てた日本一に向かって、全力で勇猛果敢に戦っていきたい。