<阪神2-3中日>◇21日◇甲子園
チームは3連覇を逃したが、47歳が完全復活でCS先発に名乗りだ。中日山本昌投手が阪神打線を5回3安打1失点に抑えた。復帰登板から2試合で計10回1/3を投げ1失点と抜群の安定感だ。エース吉見が故障離脱する苦しい台所事情で一躍、CSの先発候補に躍り出た。高木守道監督(71)は左殺しのセットアッパープランも披露。一時は引退を覚悟した球界最年長選手に、来季現役続行の光が見えた。
47歳の老練な投球はこの夜も健在だった。山本昌が甲子園で阪神を手玉に取った。真っすぐの最速は1回、新井良を見逃し三振に取った137キロ。ここにスライダーやシンカー、最遅105キロのカーブを交え、的を絞らせなかった。5回3安打1失点。一時は引退も考えた男が、完全復活でCS先発に名乗りを挙げた。
山本昌
(4回)2死からの失点はもったいなかった。あの感じであと2回投げたかったけど、先制されたし、代打は仕方ない。途中休んだし、取り返すのはここしかない。前回からの調子はキープできています。
4月30日以来、4カ月半ぶりの3勝目はお預けになった。だが、エース吉見が今季絶望の台所事情でその快投は光となった。引退をかけて先発復帰した8日同カードでも5回1/3を投げ5安打0封。ここ2試合で10回1/3、1失点の内容は竜投でも1、2を争う安定感だ。
「2試合続けての好投は評価できる。候補から外せない」。権藤投手コーチは、CSファーストステージの先発は山内とソトが有力とした上で、先日好投した川上と並ぶ第3、第4の男にインプット。一方で高木監督は「CSは総力戦。阿部に当てるとか1人、1イニングでも使い道はある」と左殺しのセットアッパープランも検討。マルチな秘密兵器の登場にウハウハだ。
山本昌
CSになればもっと力の入る試合になる。あと1回投げれるかもしれないので、CSメンバーに入れるように頑張りたい。
引退を覚悟した男が一躍、救世主に。現役続行への光も見えた。【松井清員】



