休んでいる暇はない!

 ソフトバンクが1日、CS地元開催権がある2位を目指して過酷な無休ロードへ旅立った。残り5試合。仙台→札幌→大阪→仙台→福岡と1戦ごとに移動する超ハード日程。その間に2度ある移動日も、休まずに全体練習を行う。極限まで状態を高めたまま、最後まで戦い抜く。

 北へ西へ、飛行機で移動する。移動距離の合計はなんと、4390キロ。ロスからマイアミへアメリカ大陸を横断するほどの距離となる。秋山監督は「移動が長いんで、丈夫じゃないと。仙台行きは飛行機の椅子も狭い」と、腰をさすって大変さを表現した。

 それでも、今季限りで引退する小久保は前向きだ。腰痛に悩まされ続けてきたが、「今週の移動はひどいね。でも、どの球場も最後やからね。(オリックスは)オレのTシャツ付きチケット売って、前代未聞やろ」と笑いながら、最後の遠征を楽しみにしていた。

 9月23日のKスタ宮城での楽天戦が雨天中止。6日に組み込まれたことで、より過酷な遠征となった。移籍2年目の内川も「パ・リーグは移動が大変」とあらためて実感していた。右手薬指の剥離骨折は回復しているとはいえ、気圧の変化で多少腫れることもあるという。だが、「やっぱり2位に上がるのが理想」と、全力で本拠地でのCS開催権を奪いに行く。

 誰もが同じ思いだ。前日9月30日の日本ハム戦(福岡ヤフードーム)は小久保の2発で快勝。通常の月曜日は先発投手陣のみ調整してチームは休むが、この日は全体練習を行った。午前11時から福岡ヤフードームで全員で汗を流し、午後5時前に仙台へ出発した。

 2位西武が敗れ、2ゲーム差となった。十分、射程圏だ。4位楽天も敗れ、こちらは3・5差に広がった。残り5試合。ラストスパートだ。4日、7日と移動日があるが、いずれも移動後に全体練習を行う予定。連続日本一のために、休むことなくペナントレースを走りきる。【石橋隆雄】