<日本ハム1-10ソフトバンク>◇3日◇札幌ドーム
惜しかった。100球の制限を大きく超えた125球目。ソフトバンク武田翔太投手(19)は9回2死一、二塁から、陽岱鋼に右前適時打を許して1点を失った。66年の堀内恒夫(巨人)森安俊明(東映)以来となる高卒新人の2戦連続完封を目前で逃して降板。それでも、「バックを信じてみんなで野球を楽しんでやるのがモットー。それができた。完封は少し考えたが、それは個人の記録。次につなげられたのでよかった。調子は良くなかったが、ほどほどに抑えられた」と笑顔を忘れなかった。
優勝祝勝会明けの日本ハムを牛耳った。ビールかけの残り香が漂いそうな札幌ドーム。試合中、日本ハムベンチでは、舟をこぐ選手もいた。武田は容赦なく凡打の山を築き、8回まで8三振を奪って散発3安打。8回2/3を自責0で、防御率を1・07とした。秋山監督も「惜しかったね」と完封を期待していた。
これでCS出場に「王手」をかけた。今日4日に4位楽天が西武に引き分け以下だと、3位以上が確定する。CSファーストステージでは摂津、大隣の左右の両輪が、2戦目までの先発が濃厚。山田が調子を落としていることもあり、武田が3戦目の先発の有力候補に浮上してきた。
7月7日の七夕に札幌ドームでデビュー戦初勝利を飾った時には「救世主になります」と宣言した19歳。新人王への意欲を聞かれ「取りたいですね」と言葉を強めた。今や抜群の安定感で、本当に連続日本一に向けた救世主になるかもしれない。【大池和幸】



