<オリックス3-1ソフトバンク>◇5日◇京セラドーム大阪
不本意ながら球団初の「下克上」が目標となった。ソフトバンクは最下位オリックスに不覚を取り、シーズン3位が確定した。西武、勝てばさらに日本ハムとのクライマックスシリーズ(CS)は敵地開催となり、秋山幸二監督(50)は「残り試合をしっかりやっていくしかない」と脇目も振らず語った。
先発大隣憲司投手(27)が李大浩に先制ソロを被弾。2ストライクから内角高めに外した直球をとらえられ、宮崎にも被弾した。6試合勝ち星なしの左腕に対して指揮官は「(客席に)持っていかれるということは…」と先の言葉をのんだ。打線も復活した相手エース金子に7回無失点と好投を許した。最大の見せ場だった7回1死満塁も今宮、代打小久保が打ち取られ、力尽きた。
通算3度目となるCS3位からの日本シリーズ進出を狙う。ただ07年はロッテに1勝2敗、09年は楽天に2敗と、過去2度ファーストステージで敗退。04~06年のプレーオフも含めると、優勝以外で出場したポストシーズンは過去5度すべて日本シリーズを逃しており、鬼門になっている。
その中で明るい材料は右手骨折から復帰した松田宣浩内野手(29)だ。8月1日以来となる1軍戦に5番三塁でフル出場。3打席目に金子から三塁ベースに当てる内野安打を引き出した。「どんな形でもいい。いい投手の球筋を見られて良かった」と直前の2三振も肯定的にとらえた。骨折で離脱する前は打率、打点の2部門でチームトップ。秋山監督も「元気印」と認めるムードメーカーは「西武ドーム、札幌ドームで勝って福岡で試合をやる目標に向かいたい」とチームの思いを代弁した。【押谷謙爾】



