あるぞ侍ジャパンの切り込み隊長!

 中日大島洋平外野手(26)が第3回WBC日本代表候補に入ったことが7日、分かった。山本浩二代表監督の初陣となる11月16、18日の親善試合キューバ戦(福岡ヤフードーム、札幌ドーム)に出場が内定。大島にとっては人生初の日の丸で、好結果を残せば来年3月のWBC本番での正式代表入りが実現する。

 キューバ戦のメンバーは、12球団監督によるアンケート結果を基に選出。どの監督が見ても、大島が代表入りにふさわしいとお墨付きを得たわけだ。3年目の今季は主に1番を任されてチームで唯一全試合にスタメン出場し、打率3割1分でリーグ最多の32盗塁。球団で3割&盗塁王は65年、現監督の高木守道以来、47年ぶりの快挙になる。

 他の選出選手にもよるが、キューバ戦で有力な「1番中堅」候補には間違いない。中日での活躍同様、打って走って敵をかき回し、日本に主導権をもたらす。その姿が山本監督をうならせれば、3月本番の1番も夢ではない。

 ナゴヤドームで全体練習に参加した大島も表情を引き締めた。「(候補に)名前を挙げていただけるだけでうれしいです。試合に出たらしっかりアピールしたいし(本番に)残れるように頑張ります」。13日開幕のCSヤクルト戦に備え、9、10日はみやざきフェニックス・リーグに参加して実戦勘を養う。CS突破、日本シリーズ出場、そしてキューバ戦。充実の1年を締めくくるタイムスケジュールが完成した。

 ◆大島洋平(おおしま・ようへい)1985年(昭60)11月9日、名古屋市生まれ。享栄-駒大-日本生命を経て09年ドラフト5位で中日入団。昨年はゴールデングラブ賞を獲得。176センチ、74キロ。左投げ左打ち。