巨人杉内俊哉投手(31)が、17日に始まるクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージの序盤3試合に先発しない可能性が出てきた。シーズンでフル回転した蓄積疲労が抜けず、11日の時点で調整のペースが上がっていない。リーグ優勝した巨人には1勝のアドバンテージがあり、杉内が20日の第4戦に登場した場合は、王手、あるいは対戦相手に逆王手のかかった大一番となる。内海と並ぶ柱の復調にかけ、ギリギリまで「勝負手」の打ちどころを見極める。CSファーストステージは明日13日に開幕する。

 杉内の調整は、CSファイナルステージまで1週間を切った段階にしては負荷の軽いものだった。この日、川崎市のジャイアンツ球場での全体練習に参加。キャッチボールの距離は約50メートルまで伸びたが、終始力を入れないまま。ダッシュなどで終了した。当分はこんな感じか、の問いに「そうだね」とした杉内。「調整は任せてもらっている。CSに向けてやっていくよ」と話した。

 3勝で勝ち上がるファイナルステージ。川口投手総合コーチは、先発起用の根拠について「調子だよ」と簡潔だった。2年連続最多勝の内海に、後半戦で無類の安定感を誇ったホールトン。この2人を1、2戦に送り込む公算が大きい。川口コーチは、この日並んでブルペン入りし投げ込みを行った沢村、宮国についても「良くなっている」と評価した。第3戦に投入する準備と並行し、杉内が間に合わない事態に向けた準備も進めている。

 リーグ優勝の利点を生かし、既にしたたかに手を打っている。11日現在、先発組で1軍登録されている投手は、内海とホールトンの2人しかいない。斎藤投手コーチは「故障などアクシデントがあった時に、柔軟に対応できるから」と、枠に余裕を持たせている理由を説明した。杉内、沢村、宮国、小山。全員を再登録できるよう日数を逆算し、先発陣を順次、登録抹消してきた。ファイナルステージまでの時間的余裕を活用しベストの布陣を組む。

 原監督はこの日、杉内と話し合いを持ち「良くなっている」とした。今後、数日間の状態、調整の進み具合で、登板するか否かを最終決定するとみられる。杉内は責任感が強く、本番直前まで登板に向けての準備を行うとみられる。OKとなれば序盤を温存しての4戦目が有力。雌雄を決するマウンドになる。

 ◆今季の杉内

 元来、球数が多い力投型だが、登板24試合中、120球オーバーが5試合あり、うち2試合で130球を超えた。4月から6月までは中5日での先発も多く、フル回転でチームの躍進を支えてきた。8月23日に左肩の違和感、10月5日には疲労によるコンディション不良で登録を外れた。