今年も劇弾かっ飛ばす!

 ソフトバンク松中信彦外野手(38)が、明日13日に開幕するクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ西武戦(西武ドーム)を前に、代打での一撃必殺を誓った。西武の第1戦先発は牧田が濃厚。昨年のCSファイナルステージ第2戦で満塁弾を放った相手だ。一振りにかける松中のバットがCS突破の金棒になる。

 あのバンザイをもう1度-。松中が今年も牧田を一振りでKOだ。牧田のイメージを問われ「イメージより、その時その時の感覚を大事にしないといけない。甘い球を1球で仕留められるようにしたい」と誓った。

 昨年のCSファイナルステージ第2戦では、1点リードの8回、2死満塁で代打で登場。牧田の初球の甘いスライダーを右翼席にたたき込み、CSの流れそのものを決定づける満塁弾を放った。04、05、10年と本拠地でのプレーオフに敗退、打てずに戦犯になり続けた松中が、汚名返上となる1発でもあった。

 今季は7月16日オリックス戦で決勝4号ソロを放った時に左太もも裏を痛め2カ月半戦列を離れた。9月29日に再登録され、主に代打として出場し8打席、5打数無安打とまだ復帰後快音がない。それでも、11日福岡ヤフードームで行われた練習では快音を連発。決戦へ準備は整った。

 「みんな気持ちはバッチリ。短期決戦、2勝すればいい。自分としては、今までと違って1回から準備する。先制点が取れれば有利になりますから」。チームは牧田に今季4試合1勝3敗、防御率0・33と抑え込まれているだけに、早い回での代打起用の可能性も十分あり得る。もちろん、獲物は牧田だけじゃない。

 06年の西武ドーム(当時はインボイス西武)でのプレーオフでは3試合で13打数6安打1本塁打6打点と大暴れ。この日夕方、福岡空港で地元ファンの声援に笑顔で応え、決戦の地へ飛び立った。連続日本一へ、切り札が静かに出番を待つ。【石橋隆雄】