大庭雅が歩む道なき道「全然苦ではないです」フルタイム勤務との両立で感じる成長

フィギュアスケート女子の大庭雅(31=東海東京フィナンシャルホールディングス)が、前例にないシーズンを送っています。

今年度からフルタイム勤務となり、氷上練習の時間も限られる中、工夫を重ねながらトレーニングを継続。今季のショートプログラム(SP)では、大学3、4年生だった2016-18年シーズンに滑った「ミッション」を再演します。西日本選手権(11月5~8日、アクシオン福岡)で6位以内に入れば、15度目の全日本選手権(12月24~27日、大阪・東和薬品ラクタブドーム)出場が決まります。

道なき道を歩む姿を、「Ice Story」としてお届けします。

フィギュア




シニア女子フリー 華麗な演技を披露する大庭雅(26年10月12日)

シニア女子フリー 華麗な演技を披露する大庭雅(26年10月12日)


中部選手権で目標達成「想定以上」


「もう、想定以上ですね」

リンクで表彰式が進む中、邦和みなとスポーツ&カルチャーのロビーの一角で、大庭の明るい声が響いていた。

今年も毎秋恒例の中部選手権を滑りきった。

ショートプログラム(SP)は52・44点、フリーは101・02点、合わせて153・46点。1つの目標に定めていた「50点+100点=150点」を全て上回った。

シーズン前はブロック大会に出場できるかどうかさえ不安だったが、昨季と同じようにダブルアクセル(2回転半)-3回転トーループや複数の3回転ジャンプに挑戦できたことがうれしかった。

「構成を昨年から落とさずに挑戦できたことが、一番びっくりしていて。途中ですごく調子が悪くなった時期もあって、難度を少し落としてでもまとめられるように頑張ろうという時期もあったんですけど。頑張って戻せました」

8月に31歳を迎えたシーズン。

ここまでの道のりは、決して順調だったわけではない。


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岐阜県不破郡垂井町出身。2022年4月入社。同年夏の高校野球取材では西東京を担当。同年10月からスポーツ部(野球以外の担当)所属。
中学時代は軟式野球部で“ショート”を守ったが、高校では演劇部という異色の経歴。大学時代に結成したカーリングチームでは“セカンド”を務めるも、ドローショットに難がある。