22日に行われるプロ野球ドラフト会議(午後4時50分開始予定)に向け、東北の高校・大学の注目選手を紹介する連載「運命の日」。最終回の今回は、3選手を紹介します。

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ダイナミックなフォームから繰り出される最速155キロの直球と、変化球で打者を翻弄(ほんろう)する東北福祉大・猪俣駿太投手(4年=明秀学園日立)は「小さいころからの夢、ここまできたらいくしかないという気持ちです」と腹をくくり、吉報を待つ。

高校3年時、石川ケニーと二枚看板として春夏連続甲子園に出場。一度はプロ志望届に手を伸ばしたが、大学4年間での成長を誓い胸にしまった。

しかし、新天地での飛躍に期待を膨らませていた1年春、悲劇が襲った。入学後初実戦で右ひじ靱帯(じんたい)を損傷。「その時は、もうダメかと…」。折れそうな心を切り替え、体の構造の勉強や下半身中心のウエートトレーニングなどに向き合った。「今思えば一番のターニングポイントでした」とのちのエースの土台をつくった。

やっとの思いでリーグ戦初登板を果たしたのは2年春。それから昨年ドラフト2位で中日に入団した桜井頼之介らと高めあい、3年時には全日本選手権で日本一に貢献。「頼之介さんはいつも冷静なエースでしたけど、自分は明るくリラックスして投げられるとこが強み」と高校のころから胸に刻む「遊び心」を忘れず腕を振ってきた。

今年7月には大学日本代表にも選出され、ドラフト候補たちとの時間を過ごし、ドラフト1位候補・鈴木泰成投手(青学大4年)から変化球の握り方を学ぶなど「いい刺激になりました」と貪欲(どんよく)に吸収し、精度に磨きをかけている。

今秋は自身も思うような投球ができず、4季連続のリーグ優勝を逃した。その悔しさがあるからこそ、プロの舞台では「チームを勝たせられる投手になりたい」。より一層結果にこだわりながら、チームを背負える投手を目指す。

◆猪俣駿太(いのまた・しゅんた)2004年(平16)9月8日生まれ、福島県喜多方市出身。小2から野球を始め、中学時は喜多方ボーイズでプレー。明秀学園日立(茨城)では3年春夏に甲子園に出場。東北福祉大では2年春からベンチ入り。2年秋と3年春はベストナインと最優秀投手、4年春は最高殊勲選手とベストナインを受賞。7月には大学日本代表に選出された。185センチ、92キロ。右投げ左打ち。

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