阪神は11日夜、兵庫県芦屋市のホテルで極秘の「3者会談」を開いた。南信男球団社長(57)、中村勝広GM(63)、和田豊監督(50)が集まり、今後の補強戦略について話し合われた模様だ。西岡剛内野手(28)、福留孝介外野手(35)、五十嵐亮太投手(33)の日本人メジャーリーガーの獲得を最優先することを確認。球団と現場の首脳がチーム再建に向けて、意見の一致を図った。

 南球団社長、中村GM、和田監督という3人の要人が、兵庫・芦屋市内のホテルに集まった。報道陣には公表されない極秘の会合で、11日夜に約2時間の時間を費やして行われた。

 シーズンを終えたばかりの指揮官を慰労するという名目だったが、もちろん、それだけではない。チーム再建が急務の状況にあって、補強戦略を練るという重要な目的もあった。会談を終えた同GMは「補強の話もあったのか?」と問われ、うなずいた。

 「そうだ。そういう時間がなかなかなかったから。今日の話の中身は言えない。話したということだけで勘弁してくれ」

 今オフに目指す大型補強についての確認作業があったことは確実だ。その1人である西岡はシーズン終了後に初交渉することが決定。和田監督が外野手の強化で獲得を熱望する福留についても、交渉の長期化を視野に入れて臨むことで意見は一致した。「ポスト球児」の候補である五十嵐に対してはすでに電撃交渉していることが明らかになった。外国人補強よりも、まずは日本人メジャーリーガー獲得を最優先にする方針が決まり、和田監督も交えて、今後の戦略が練られた模様だ。

 2年連続のBクラス、しかも5位という最悪の結果で和田阪神の1年は終了した。金本、城島というスター選手が現役を引退し、チームは大転換期を迎えている。若返りだけで乗り越えられるほど甘くはない状況で、大型補強の成否が猛虎復活の鍵を握る。シーズン終了から2日後の極秘会談に、チーム再建への本気度がうかがえた。