守道竜が死んだフリ作戦?

 中日高木守道監督(71)はファイナルステージ巨人戦に向け、珍しく超弱気発言を連発した。東京ドームに乗り込んだ指揮官は開口一番「薄暗いな。うちのチームみたいだな」。そこからネガティブ発言を続けた。

 高木監督

 巨人にハンディ1勝?

 ウチこそハンディもらわんと。打てる、走れる、守れる。比べても全部上だもん。一泡でも吹かせりゃいいよ。でも一泡吹かすって弱い方が言うことでしょ。先発に余裕がないし誰を先発させるか困る。救援陣も使い切った。ヤクルトは3試合だからもった。でも今度も3試合だけどね。

 一気に3連敗しての終戦までにおわせたが、どこまで本心なのかは不明だ。前日は「若い投手」と予告しながら、47歳山本昌を先発させた。「信用しとらんでしょ?

 私はだいたい逆のことを言うとるでね」と付け加えた。

 死んだフリ作戦のにおいが漂う自虐発言の裏では、入れ替えを想定して雄太、伊藤、高橋聡、福田の4選手を宮崎から緊急招集した。現役時代から打倒巨人に執念を燃やしてきただけに、本気で白旗を上げるはずがない。71歳監督が決戦前に大芝居を打った。【松井清員】