ソフトバンクがブルペン総動員で初戦を取りにいく。今日17日から始まるクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージに向け、16日は札幌ドームで全体練習した。3位からの下克上を狙う上で、全力を傾けるのは初戦。1勝のアドバンテージを埋めるべく、1人1イニングも辞さない救援陣フル回転の構えでハムを封じる。

 かつてオールスターで中日落合監督が繰り出した「オール中継ぎリレー」ばりだ。ソフトバンクは必勝を期す初戦で、ブルペンを総動員する。西武とのCSファーストステージを2勝1敗で制し、札幌ドームで全体練習をした。負ければ突破が苦しくなる第1戦は、陽耀勲と吉川の投げ合い。斉藤投手コーチは救援陣を惜しみなく投入する考えを明かした。

 「(陽耀勲に)良くない兆しが見えたらすぐに交代を考える。(ブルペンは)最初から準備します」

 陽耀勲は今季初先発だった8月17日オリックス戦(京セラドーム大阪)でプロ初完封。150キロ超の快速球が持ち味だが、序盤で四球が絡んでの自滅も目立つ。“もろ刃の剣”だけに早めの継投を仕掛けていく。

 今季公式戦で先制した試合は7割3分5厘とリーグ最高勝率。西武とのファーストステージ2勝も先制して継投で逃げ切った。逆に言えば、先制点を与えないことが大切。初戦を勝てば第2戦以降の先発ローテ編成も余裕ができてくる。

 秋山幸二監督(50)は全体練習でフリー打撃に参加して20スイング。ファーストステージ初戦前日にも行った“儀式”を済ませた。西武との死闘を勝ち抜き、勢いを持って迎えるだけに「調子が上がるからいいんじゃない」と話した。先手必勝で、日本シリーズ進出への道筋をつける。【大池和幸】