阪神は16日、13年シーズンの監督、コーチ全スタッフを発表した。兵庫・西宮市内の球団事務所では、久保康生2軍チーフ投手コーチ(54)が就任会見。戦力の底上げを誓った。

 若虎もハングリーであれ!

 阪神久保2軍チーフ投手コーチは、韓国プロ野球選手の姿勢を手本に掲げた。05年から7年間にわたり、阪神1軍投手コーチ。今季は韓国・斗山で2軍インストラクターを任され、2年ぶりの虎復帰となるが、異国で手にしたエネルギーを若手選手に注入する。

 「4カ月間、指導させてもらったけど(韓国は)シビア。韓国は軍隊で2年間、厳しい兵役を受ける。野球をしたくても、軍隊に行くとできない。言葉はほとんど通じなかったけど、律義さや一生懸命の大切さを再確認した。(阪神の若手選手も)どれだけ気持ちを長く続けられるか」

 この日、就任会見を終え、今日17日には宮崎入りしてフェニックス・リーグを視察する。「見ないと何も言えない。一挙手一投足を見て、彼らのどこを触っていくかを考える。ハツラツとしたプロ選手らしい顔を見たい、つくりたい」。個々のメカニックはもちろんのこと、野球に懸ける情熱、姿勢もチェックしていく。

 「このチームで預かる選手は全員戦力。これまでは1軍投手をつくってきたけど、今度は彼らを脅かす選手をつくっていきたい。新しい人、芽が出ていない人をたたき上げて、1軍投手を安心させないように。それが球団の財産になる」

 中村GMは「フォームづくり、修正に高い評価がある」と手腕に期待。近鉄コーチ時代には現マリナーズ岩隈を育てた。第2の岩隈を生み出し、虎の戦力を底上げする。【佐井陽介】

 ◆久保康生(くぼ・やすお)1958年(昭33)4月8日生まれ、福岡県出身。柳川商から76年ドラフト1位で近鉄入団。88年、阪神に移籍。96年、近鉄に戻り、97年に引退。通算550試合に登板し、71勝62敗30セーブ、防御率4・32。98年近鉄コーチ就任。05年には阪神投手コーチとしてリーグVに貢献。11年に退団。今季は韓国・斗山で2軍インストラクター。