<パCSファイナルステージ:日本ハム3-2ソフトバンク>◇第1戦◇17日◇札幌ドーム

 打線に第2戦以降の光明が見えた。7回に日本ハムのエース吉川を攻略した。本多、内川の連打で好機を拡大。2死二、三塁から、多村仁志外野手(35)が2点適時打で0-0の均衡を破った。内角速球に詰まった打球は遊撃金子誠の頭上をわずかに越え、中前に落ちた。

 「どんな当たりでもヒットになればいい。みんなの気持ちで落ちてくれた」。35歳のベテランは今季、不振にけがも重なって公式戦出場は79試合どまり。10月上旬の札幌遠征の際には「今年初めての北海道。またCSで来たいね」と話していた。西武とのファーストステージは11打数4安打の打率3割6分4厘。好調さを北の大地に持ち込んだ。

 今季限りで引退する小久保裕紀内野手(41)も執念を見せた。多村の先制打の直前、結果は空振り三振ながら12球も粘った。「(7回の)3打席目は勝負になった。(吉川の)球も落ちてきていた」と自身の好調さを再確認できた。ファーストステージ3戦のチーム安打数は7、7、6本。そして、この日は9本。チャンスは作れている。第2戦の武田勝に対しても、全員で襲いかかる。