<セCSファイナルステージ:巨人2-5中日>◇第2戦◇18日◇東京ドーム

 打のヒーローはまたもCS男の中日大島洋平外野手(26)だ。この夜は大技小技で魅せた。圧巻は6回、小山の真っすぐを右翼席へはじき飛ばしたCSプロ初アーチ。このソロでリードを3点に広げ、G連倒を決定づけた。「うれしいですけど僕は本塁打打者じゃないので。でも集中できてると思います」。謙虚なびっくり箱。もうこの男の勢いは止まりそうもない。

 初回からCS男の本領発揮だ。先頭打席は投ゴロに思われたが、打球がホールトンのグラブにはさまり抜けない珍プレー。慌てた相手がグラブごと一塁に投げたが、「完全捕球ではない」との判定で内野安打となった。「ピーゴロと思ったのにラッキー。ツイてますね」。得点にはならなかったが、神懸かり的な球運が竜に流れを呼び込んだ。

 決勝打もツキまくり男だった。伊藤の内野安打で同点に追いついた2回の第2打席。無死満塁でしぶとく食らいついた二ゴロの間に、勝ち越し点を運んだ。盗塁も決めた2安打2打点で、CS通算は23打数12安打の打率5割2分2厘。高木監督も「状態がすごくいいし頼もしい1番。打線を引っ張ってくれている」と感謝感謝の最敬礼だ。

 「ここという時に塁に出られるようにやっていきたい」。大島は緩まず表情を引き締めた。自らのバットと足で今日、一気の王手を引き寄せる。【松井清員】