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守道竜スクイズ失敗しても王手/CS

10回表中日2死一、三塁、堂上剛に勝ち越し適時打を許しぼうぜんとする西村(中央)
10回表中日2死一、三塁、堂上剛に勝ち越し適時打を許しぼうぜんとする西村(中央)

<セCSファイナルステージ:巨人4-5中日>◇第3戦◇19日◇東京ドーム

 守道竜が競り勝ち、3年連続の日本シリーズ進出へ王手だ。CSファイナルステージ第3戦は延長10回、2死一、三塁から代打の堂上剛裕外野手(27)が中前適時打を放って3連勝を飾った。初戦の前には「ひと泡吹かせられたら」と弱気な発言もしていた高木守道監督(71)は、とうとう「明日、一気に行く」と、4連勝を宣言。セのCSでは08年のアドバンテージ導入後、初となる2位からの日本シリーズ進出に意欲満々だ。

 高木監督はもう夢見心地だった。延長10回、堂上剛の決勝打で巨人に3連勝。一気に王手をかけた。大興奮の勝利会見で、71歳の声が裏返った。「あのまま終わったらどうしようかと思った。もう救われたもいいところだよ。タケには何をしてあげてもいい!」。

 心は地獄から天国だった。同点の10回1死一、三塁で谷繁にスクイズのサインを出したが、ファウルで2度失敗。ムードは暗転した。「選手がこれまでにないぐらい集中してノビノビやってるのに、私に欲が出て動いてしまった。イチかバチかで。選手に任せとけばよかった」。だが、ここで代打に送り出した堂上剛の一振りに救われた。中前へ勝ち越し打を放つと、「タケ、打ってかえしてくれ~と祈っていた」という高木監督はベンチで万々歳してもう大はしゃぎだ。

 一昨季、昨季と連覇したチームの底力を実感せずにはいられなかった。「シーズンでこんな戦いはなかった。でも今はベンチみんな一丸。もう最高にようやっとるよ!」。初回に谷繁の2点打で先制すると、2回には井端の犠飛で、6回には和田の1発で効果的に加点。投げては47歳の先発山本昌が大奮闘。2番手の田島が同点にされても、ソーサ、小林正、武藤、岩瀬の救援組がド根性で0のバトンをつなぎ、堂上剛の劇打を呼び込んだ。

 レギュラーシーズンでは10・5差をつけられた巨人に快勝し、自信は深まった。そしてとうとう、高木監督が“オオカミ”に変身した。試合前には「もう2つ勝ったから十分だよ」とタヌキだったが、ついに本性? を表した。「もういいって言いたいけど、3つ勝ったら欲が出てきた。ここで変なことを言ってもしゃあない。1つ落とすと向こうに流れがいく。明日一気に行かんと。投手をみんなつぎ込んで勝ちに行く! もっと選手を信頼して、任せる」。死んだフリは終わった。セCSで08年のアドバンテージ導入後、2位からのシリーズ進出は史上初めて。一気の4連勝で守道竜が歴史に名を刻む。待ってろ栗山日本ハム!【松井清員】

 ▼プレーオフ、CSで先に王手をかけた延べ22チームのうち、今年の日本ハムまで20チームがシリーズに進出。出場を逃したのは77年ロッテ、10年ソフトバンクだけで、セのCSでは王手から敗退したチームがない。

 ▼中日が延長10回、代打堂上剛が勝ち越し打を放ってシリーズ出場に王手をかけた。プレーオフ、CSで延長戦の勝利は11年ファイナルS第3戦のソフトバンク以来8度目。セ・リーグのCSでは巨人と中日が対戦した08年2S第3戦で延長12回引き分けがあるが、延長戦で勝ったのは初めてだ。代打の勝利打点は今年のファイナルS第1戦二岡(日本ハム)に次いで9人目(10度目)で、中日の選手では初。延長戦で代打が勝利打点を記録したのは、04年2S第5戦で犬伏(西武)が延長10回に勝ち越し犠飛を打って以来2度目。

 [2012年10月20日7時16分 紙面から]







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