<フェニックス・リーグ:阪神4-12ヤクルト>◇19日◇西都

 阪神の伊藤隼太外野手(23)が、みやざきフェニックス・リーグのヤクルト戦で推定130メートル弾をかっ飛ばした。ぐんぐん伸びた打球は、右翼フェンスを越えても落ちてこない。さらに奥の防球フェンスも越えた。2打数無安打で迎えた6回先頭。2番手フェルナンデスの初球の内角直球を完璧に捉えた。

 「しっかりとポイントで打てている。強い当たりが打てるのは、打球に力が伝わっていることだと思う」

 伊藤隼の“イチロー化計画”が形になった。ヤンキース・イチローをオリックス時代に指導した新任の河村2軍打撃コーチから、前日18日の練習で、バットをしならせて打つ打法を教わった。右手の小指、薬指、中指の3本に力を込め、最大限のヘッドスピードを生み出す打撃。河村コーチは「イチローはうまく使えますよ」と話していた。

 愛弟子の1発に、河村コーチは「低反発球とか関係ない打球だったね。甲子園でも入っていたでしょう。安芸キャンプで和田監督とか水谷コーチに見てもらうのが楽しみだね」と、目を細めた。伊藤隼も「指3本の意識はもっていました。ヘッドをよく使えている感覚はあります」と手ごたえ十分だ。フェニックス・リーグを初視察した中村GMは、「磨けば光る玉がたくさんいる」と満足げ。“イチロー打法”を武器に、ドラフト1位が外野の定位置を奪い取る。【池本泰尚】