<セCSファイナルステージ:巨人3-1中日>◇第4戦◇20日◇東京ドーム

 4連勝での日本シリーズ進出は決められなかった。だが中日高木守道監督(71)はサバサバしていた。敗戦のショック度を問われ「大変心配です。私は心配性なんで」と自虐的に笑った。だがすぐに「試合して、巨人にもうけさすか」とニヤリ。試合が増える分だけ主催チームに収入が増えるCSのシステムを引き合いに、余裕のポーズを決め込んだ。「うちの試合はできたんやない?

 今日もよく投手が抑えたじゃん。まあそうはうまくいかんて。昨日までがうまくいき過ぎだわ」。

 負けた以上、気がかりがないわけではない。それはチームに漂った「色気」だった。「今日勝ったら終わり。その分、打者にも力が入った。だからつながってたものがつながらなかった」。5度の得点圏で井端の適時打による1点だけで11残塁。試合前ミーティングでも「“あんまり色気を出さんでいこう”とだけ言った」という。だが無欲の3連勝からの王手で動いた心は、止められなかった。

 前日は「1つ落とすと向こうに流れがいく。明日一気に行かんと」と4連勝宣言した。だがこの日の敗戦で少し危険信号を感じたのか、またタヌキに戻った。「もちろん勝つためにやってるけど、まあ気楽に、やられたらやられただ。ほらこの私の顔、見て下さいよ。明日もこの顔だから」。帰りのバスに乗り込む前、好々爺(や)のような笑みを浮かべておどけた。仕切り直しの一戦は、「色気」をなくして最後に笑うつもりだ。【松井清員】