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中日 昌に岩瀬に憲伸に山崎に引き際面談

現役続行を表明し笑顔を見せる山崎(撮影・桜井希望)
現役続行を表明し笑顔を見せる山崎(撮影・桜井希望)

 中日が、生え抜きベテランの4選手と“異例の引き際面談”をしたことが1日、分かった。山本昌(47)岩瀬仁紀(37)川上憲伸(37)の3投手と山崎武司内野手(43)が対象。10月31日に名古屋市内のホテルで球団首脳陣が呼び出して個別に会談した。来季で引退か、再来年も現役続行か。球団、選手双方が結果をもとに潔い結論を出そうというものだ。

 10月31日。名古屋市内のホテルの一室を、竜のスター選手たちが入れ代わり立ち代わりでノックした。山本昌、山崎、川上、そして岩瀬。スーツ姿の彼らを待ち受けていたのは、坂井球団社長、佐藤球団代表、井手編成担当だった。まるで就職活動の最終面接のようなおもむきだ。まず全員に来季現役続行の意思確認が行われた上で、話題の中心は「引き際」へと移っていった。

 佐藤代表は「明るく引退話をしました」と明かした。「こちらが勝手に年貢の納め時と思っているだけでは選手に伝わらない。選手の方も自分がいていいのか、どうすればいいか分からない状態が続くのはよくない。来年以降はお互い疑心暗鬼にならず、はっきり言いましょうと」

 今季はセーブ王の岩瀬ですら陰りが見え、進退がチラつく大ベテランたち。球団も自分で引退を決める選手が出るのではと推測していたようだ。一方で選手は球団から進退を問われないことに甘える半面、現役続行でもいいのかという微妙な空気もあった。だが公式戦を戦いながら、互いがタブーを口にできない葛藤は、プラスにならなかった。

 球団はこうした反省をもとに、球界でも異例の“引き際面談”を行った。来季ダメなら引退、よければ現役続行。そのシグナルは球団が積極的に発信する。一方で選手もスターにふさわしく、限界を感じたら潔い引き際を自ら示せというものだ。佐藤代表は「川上にはもう1度エースになれと伝えた」とし、あくまで結果での白黒決着を求めた。

 ファンへの配慮もある。4人全員が竜の生え抜き。シーズン後の戦力外通告や引退発表でのフェードアウトは寂しい。事前告知できればソフトバンク小久保らのように盛り上げることもできる。「時期を決めることも大切。ファンにも申し訳ない最後にはしたくない」。全員が納得し面談は終了した。一時代を築いた男たちが、強い覚悟を持って来季に臨む。【松井清員】

 [2012年11月2日11時31分 紙面から]







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