<コナミ日本シリーズ2012:巨人4-3日本ハム>◇第6戦◇3日◇東京ドーム

 日本ハム栗山英樹監督(51)は胴上げを腕組みしたまま見つめた。「こんなに悔しい思いは何十年ぶり。こんなに申し訳ないと思うのも久しぶり。ウチの選手は勝てる選手たちだったから。申し訳ない」。目には涙がたまった。

 積極采配は際立った。3点を先行された2回、先発武田勝の第1打席から代打を起用。投手を1度も打席に立たせることなく、5人の継投で接戦に持ち込んだ。9回2死では最後の野手、鶴岡も使い切った。

 CSファイナルステージの直前、「辞表」をしたためた。「日本一を目指してやっているんだから、当然」。球団は続投方針を固めているが、今後、提出するつもりでいる。「歴史をつくるのは勝者だけ。敗者は美談にしかならない」。頂点に立つことがすべてだと思ってやってきた。

 就任要請を受諾して、ちょうど1年。「悔しさで来年のことを考えている。この悔しさは、ものすごいエネルギーになる」。指導者経験がなかった新人監督の挑戦は“宿題”を残して終わった。【本間翼】