楽天の育成選手・加藤貴大投手(24)が、サイドスローで勝負を懸ける。9月下旬にオーバースローから転向。5日、倉敷秋季キャンプは休日だったが、前日4日には星野監督からボールの握り方などの指導を受け、「動きが出ておもしろかった。ちょっとずつ良くなってます。試合でも試してみたい」と手応えを口にした。
140キロ台後半の直球が武器の本格派右腕も、2軍戦では危険球で降板するなど制球が不安定だった。サイド転向後は仙台・泉で酒井2軍投手コーチらを相手に全体練習終了後も投げ込みを続けた。「サイドの方が球の質もいい感じがします」と徐々に感覚をつかむと、10月のフェニックスリーグ(宮崎)では3試合に先発。最速141キロをマークし、2勝を挙げるなど着実に力をつけてきた。
家族の存在も大きい。先月、ヤクルトを戦力外になった加藤幹典は実の兄。07年ドラフト1位だった兄に対して「ずっと兄を超えたいと思ってやってきたので」と負けたくない思いもあった。8月には結婚もし、守る家族もできた。「来年すぐに支配下選手になるには、このキャンプでしっかりやらないと」。固い決意で猛アピールを続ける。【斎藤庸裕】



