日本の正三塁手だ。ソフトバンク松田宣浩内野手(29)が6日、キューバとの強化試合の日本代表に選ばれた。「サードは意識したい。結果を出して3月も松田が必要と言わせたい。いい打球を打って、使えるなと思わせたい」と侍ジャパンでの定位置奪取を宣言した。

 その“いい打球”を打つ転機の日でもあった。宮崎での秋季キャンプ。ロングティーをメーン球場で行っていると、偶然、大道2軍打撃コーチが視察に来た。先月まで育成担当で巨人に在籍していた同コーチに、松田は切り出した。「長野や坂本は打った瞬間、打球を見てるんですか」。今季173安打でセ最多安打のタイトルを分け合った2人と自分との違いを知りたかった。

 大道コーチは「打球は見ずにしっかり頭を残して打っているよ」とジェスチャーを交えながら答えた。インパクトの位置を前に置く松田は、今まで打った瞬間に打球が飛ぶ方向へ自然と顔が向いていた。

 さっそく、捉えたポイントから顔を動かさずにスイングすると、あきらかに打球に力強さが加わった。「顔を残すとヘッドが振り抜けた。いい感じ。(代表は)練習でいろいろ聞いて学べるいい機会」と、同じく日の丸を着る長野、坂本らと一緒にプレーし、さらに貪欲に吸収するつもりだ。【石橋隆雄】