オリックスが来季の新外国人としてブランドン・ディクソン投手(28=カージナルス傘下3A)と大筋合意に達したことが16日、分かった。近日中に正式契約をかわす見通し。レンジャーズのダルビッシュと同じ198センチの長身右腕を補強して、浮上を狙う。

 アラバマのダルビッシュが、森脇オリックスの救世主になる。新外国人としてディクソンを獲得する見通しとなった。最下位からの脱出に、長身の先発右腕を補強することになった。

 ディクソンは198センチとレンジャーズのダルビッシュと同じ身長を誇る。150キロ近い直球とシンカー、カーブを武器として、低めをつくコントロールも兼ね備えている。メジャー通算は8試合登板で0勝0敗だが、10年には3Aのオールスターに出場。28歳と若く、伸びしろも十分だ。

 森脇オリックスのキーワードである「ハングリー精神」を体現する男だ。06年にドラフトではなくトライアウトでカージナルスに入団した。それから5年間でメジャーにはい上がった。森脇監督は勝利や試合出場に対する「飢え」を選手たちに求めている。苦労人タイプのディクソンが加入することで、マエストリ、フィガロとの外国人枠争い、さらに先発ローテーション争いも激化する。

 198センチの長身投手はチームにいないタイプで、ローテに食い込めばアクセントになる。巨人からトレードで東野を獲得するなど補強を進めるチームは、強化の手を緩めない。

 ◆ブランドン・ディクソン

 1984年11月3日、米アラバマ州生まれ。06年にカージナルスに入団し、11年7月2日レイズ戦でメジャーデビュー。メジャー通算8試合で0勝0敗、防御率4・91。マイナー通算54勝55敗、防御率3・73。198センチ、86キロ。右投げ右打ち。