高木監督もひと安心!?

 中日が来季の新戦力としてへクター・ルナ内野手(32=パイレーツ3A)を獲得することが22日、決定的となった。米国の複数メディアが報じた。ルナはメジャー通算15発の内野手。主砲トニ・ブランコ内野手(32)のDeNA入りが決定的となり、ホルヘ・ソーサ投手(35)、エンジェルベルト・ソト投手(30)も流出危機の状況で、まずは“ブランコの代役”を確保した。

 高木監督の早すぎるブランコへの宣戦布告の根拠はこれだった?

 中日の新外国人獲得が決定的になった。DeNA入りが決定的な主砲ブランコ代役候補の名はルナ。今季はフィリーズで28試合に出場したドミニカン。米国の複数メディアが「1年契約、年俸45万ドル(約3600万円)プラス出来高払い」と、具体的な契約内容とともに中日入りを報じた。

 高木監督は9日、秋季練習中だった沖縄・北谷でDeNA入りが決定的となっているブランコに対し「三振、三振、三振だ。落ちるボールを放っときゃいいわ!」と強烈パンチをかました。残留交渉中にもかかわらず、来年3月29日の開幕戦で相まみえるDeNA入りを“公表”した格好となっていた。

 ルナはメジャー通算7シーズン、339試合に出場し打率2割6分2厘、15本塁打、96打点。本職の内野に加え外野も守った経験のあるユーティリティープレーヤーだ。井手編成担当は「現地でそういう報道が流れたというのは聞いている。身分照会はしているが、正式には契約していない」と発言。獲得への動きを否定せず「あらゆることを想定しないといけない」と続けた。

 今オフはブランコを筆頭にソト、ソーサの看板助っ人3人衆が、DeNAに狙われている。高木監督は去る者追わずを貫いているが、この朗報で、少しは枕を高くして寝られそう…。【八反誠】

 ◆ヘクター・ルナ

 1980年2月1日、ドミニカ共和国生まれ。モンテクリスティ高を経て99年インディアンスと契約。04年カージナルスでメジャーに初昇格し、デビュー戦の4月8日ブルワーズ戦で初打席初本塁打。メジャーでは二塁を中心に内野全ポジションを守ったほか、外野手としても出場。185センチ、86キロ。右投げ右打ち。