巨人村田修一内野手(31)が「本塁打王」獲得を宣言した。27日、東京・稲城市内で行われた納会ゴルフに参加。移籍初年度の今季はチーム打撃に徹したこともあり、プロ10年目で最少の12本塁打。本塁打王2度のスラッガーは今オフに打撃フォームなど全てをリセットし、最高の形を追求する考え。あと37本となった節目の通算300号本塁打を達成し、3度目の本塁打王のタイトル奪取を狙う。
長距離砲の本能が、早くもうずきはじめていた。村田は来季の目標を「チームの勝利が大前提」とした上で「もう1度本塁打王を取るという覚悟を持ってオフを過ごしたい」と言い切った。07、08年と獲得して以降、キングの座には外国人選手が居座る。「本塁打でここまで成長させてもらったし、またたくさん打てるような打撃を取り戻したい」と王座奪還を誓った。
移籍初年度の今季はバットを短く持ったり進塁打を打ったりと、チーム打撃に徹して日本一の夢をかなえた。移籍2年目の来季は、求められるものが今季以上になると自覚する。「このチームで自分の場所、中軸を打たせてもらっているだけのものを残さないといけない」。期待されるものは何かと自問自答し、導き出した答えが「これで自分のポジションを確立してきた」という本塁打だった。
原点回帰し、全てをリセットする。今季は確実性を高めるために構えの位置を下げ、レベルスイングの意識を徹底した。だが「角度よくボールが上がらないと本塁打にならない。その角度を出すために、どこにバットを構えるのか考えていきたい」と本塁打量産に向けてフォーム改造を示唆。「今年の形とはまるっきり違う形になると思います。まずは試してみます」とゼロから作り上げる考えだ。
“相棒”のバットも変更する。今季は先端をくりぬくなど従来より軽いバットを使用したが「重い方が遠くに飛ぶのは間違いない」と重量アップを予定。「重いバットを振れるだけの体を作らないといけない」と、今オフのテーマの1つに体力アップを掲げた。
プロ10年間で積み上げた本塁打は通算263本。あと37本で300号に到達する。「不可能ではない数字。それぐらい打てばタイトルの可能性が出てくる」と来季中の達成を見据えた。
この日の納会ゴルフは、最終ホールでパットにてこずった。「バーディーなら88だったのに。弱さが出ました。今年は最後までチャンスに強くなかったですね」と苦笑いで引き揚げてきたが、結果はなんと優勝(グロス90、ネット69・60)だった。「大きいのも打てるのを見せないといけない。もう1度、こだわりを持ってやりたい」。節目の記録達成で本塁打王に返り咲き、連続日本一へ。村田が勝負の2年目をにらんだ。【浜本卓也】



