浩二さん、選んでください。日本ハム中田翔内野手(23)が27日、小技をいとわずの覚悟で来年3月に開催されるワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表入りを懇願した。16、18日のキューバとの強化試合で、メンバーから外れる原因となった左手小指の骨折はほぼ完治。本番での代表入りを信じて、今週中にも打撃練習を再開する予定だ。今日28日には、山本浩二監督(66)らが出席してWBC日本代表候補33人を選ぶスタッフ会議が都内で行われる。

 何としても、WBCには出たい。中田が、日本ハム本社主催のトークショーが行われた北海道・北見市で、浩二ジャパンへの熱き思いを吐露した。

 中田

 WBCで日の丸を背負えるのは、そうそうないし、とても光栄なこと。その経験が自分にも生きるし、そういう意味でも出たいなと思う。

 キューバとの強化試合は、日本シリーズ第2戦で死球を受けた左手小指の骨折が判明し、侍メンバーに選ばれなかった。「その時点で、もう(代表入りは)無理だろうと思っているけど…。まだ、分からないけどね」。自分で選出されるのは厳しいと感じているが、「仮に選ばれたら」と前置きをした上で、さらに言葉を続けた。

 中田

 バント?

 (サインが)出たら一生懸命やるだけだし、そういう練習もしていかなきゃいけない。

 豪快でパワフルな打撃が売りだが、日本代表のためには小技もいとわない。今季はレギュラーシーズンからポストシーズンまでの全153試合で4番を務めた。両リーグで成し遂げたのは日本人では中田だけだが、9月14日のソフトバンク戦(札幌ドーム)では、プロ5年目にして初めてバントを試みた。結果はファウルだったが、試合前練習でも欠かさずバント練習を敢行するなど、主砲ながらチームの勝利のために献身的なプレーができることもアピール材料だ。

 左手小指の骨折も、ほぼ完治した。すでに素振りやウエートトレーニングを再開。「全然、大丈夫。痛みもない。明日からでもやろうと思ったら、出来る」と打撃練習再開も視野に入っている。今日28日は都内で「スカパー!ドラマティック・サヨナラ賞

 年間大賞」の表彰式に出席。ゲストとして招かれている山本監督とも対面する予定で、故障箇所の現状を直接報告することも出来そうだ。

 球団行事や表彰関連のイベントなどは、今日でひと区切りを迎える。「すぐ広島に戻って、走るなり、バッティングするなりしたい」と、WBC本番から逆算した体づくりの青写真を描く。故郷・広島で再始動し、代表入りの吉報を待つ。【木下大輔】

 ◆侍ジャパン候補の野手事情

 左ひざ手術で出場が絶望的な西武中村に代わる右の大砲として中田にかかる期待は大きい。キューバとの強化試合はケガで辞退したが、日本シリーズで放った本塁打で大舞台での勝負強さを証明。山本監督も「骨折していたのに、よう打ったな」と高く評価し、33人の代表候補に入る可能性は高い。ただ、外野のレギュラー候補は日本ハム糸井、巨人長野ら足と守備力を兼ね備えた選手がそろっており、一塁やDHで起用される可能性もありそうだ。