侍ジャパンの山本浩二監督(66)ら首脳陣が28日、都内でスタッフ会議を開き、来年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場する日本代表候補33人を決めた。

 巨人は、最も多くの選手を派遣する。阿部、坂本、長野、内海、杉内、山口の侍ジャパンの主力メンバーに加え、男・村田の加入も浮上した。また、今月のキューバ戦で好投した沢村のメンバー入りも有力。結果として8人に上る可能性が出てきた。村田は北京五輪と前回WBCのメンバーに名を連ねており、国際経験の豊富さは折り紙付きだ。

 原監督はこの日、あらためてWBCへの協力姿勢を鮮明にした。まだスタッフ会議の終わっていない時間で、具体的な派遣メンバーについて聞いていない中だったが「NPBが作ったジャパンには大いに暴れてもらいたい。全面的協力は惜しみません」と明言。大量選手の派遣に前向きな姿勢を示した。

 さらにキャンプ地。「巨人としては早めにキャンプを明け渡す。沖縄に持って行く日を早めた」と、来春2月13日には宮崎キャンプを打ち上げて沖縄に移動することを明かした。選手も複数派遣する上、橋上戦略コーチと2スコアラーもWBCに参加する。情報部門の枢軸が開幕直前まで不在となるが「残された人間でやる。これも『日本代表ありき』という認識から、全面協力していきたい」と話した。