4番手当をゲット!

 阪神新井良太内野手(29)が28日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約更改に臨み、1600万円増の年俸2800万円で1発サインした。今季は中盤から三塁に定着し、4番打者としてもチーム2位の47試合に出場。「4番手当」込みのアップ額を手にし、もう1度ゼロから新助っ人コンラッドらとのレギュラー争いに身を投じる。

 「4番手当」はあったのか?

 薄いグレースーツに身を包み、良太は爽やかな表情ではっきりと答えた。

 新井良

 はい。少し(考慮)していただきました。

 今季は声出し要員で開幕1軍に滑り込むと、シーズン中盤からは三塁スタメンに定着。兄貴浩が右肩痛に苦しんだ影響もあり、真夏から4番に抜てきされた。昨季までの6年間は計167試合出場で打率1割9分1厘、1本塁打、7打点。それが今季は110試合出場で打率2割8分、11本塁打、32打点だ。誰もを驚かせたシーズンを終え、契約更改は1発サインだ。

 1600万円増の年俸2800万円。133%増には重圧と戦った手当が含まれていた。高野球団本部長は「他の打順ではありませんので」と説明する。4番打者としての47試合出場はチーム2番目。「4番手当」は100万円~200万円程度だと予想される。同本部長は活躍継続による、さらなる年俸アップを期待する。「後半ああやって活躍すると、印象度は非常に高い。野手の場合、3年活躍すると、相当な期待値が出る」。良太本人も満足感だけでは終わらない。

 新井良

 春先からやってくれたら最高だった、と。ごもっともだと思う。後半戦は一番頑張ってくれた、と言っていただいたけど、4月5月は代打で出場も少なかった。1年間活躍しないと、かなりのアップは望めないとも言われました。

 もちろん、年俸のためにプレーする男ではない。来季は一塁の兄貴浩、三塁の新助っ人コンラッドと強敵が立ちはだかる。10月下旬に痛めた左脇腹はすでに回復。今後は甲子園や鳴尾浜、広島のジム「アスリート」で自主トレに励み、筋力や体幹の強化、脇腹周りの強化に全力を注ぐ。

 新井良

 とにかく試合に出てナンボ。試合に出たいし、1年間通じてやりたい。それが目標。オレみたいな選手は2月1日から全力で行かないとダメだし、来年もそのつもり。なんとか優勝に貢献して、甲子園で1本でも多くホームランを打って、1回でも多くお立ち台に上がりたい。

 勝負の来季、今度こそ1年間フル稼働する。良太の目はオフもギラついたままだ。(金額は推定)【佐井陽介】