4番も三塁も自分で奪え!

 阪神和田豊監督(50)が11月30日、新外国人ブルックス・コンラッド内野手(32=レイズ)に打順も守備位置も保障しない方針を示した。自ら4番候補に挙げているが、あくまで新井らとの競争ありきという考え。逆襲の2年目、新助っ人にも特権は与えない。

 補強策が着々と進んでいく中、来季の陣容がだんだんとはっきりしてきた。三塁、一塁、そして外野も守れるというコンラッドをどこで使うのか。神戸市内のゴルフ場で取材に応じた和田監督は新助っ人の起用について、明確な方針を打ち出した。

 「コンラッドも勝負。ある意味、競争しなくてはいけないと思う」

 新外国人には、ポジションが用意される例が多いが、来季の和田阪神では特権が与えられることはないようだ。競争、実力主義、グラウンドに立つためにはまずチーム内で勝者にならなければならない。

 複数ポジションを守ることができるコンラッドだが、構想では三塁が有力だ。守備位置について和田監督は「打ってもらわないと困る選手。複数(ポジションを)やらせるより、固定した方が」と話しており、新井兄弟、関本らと“ホットコーナー”を争うことになりそうだ。

 また、ブラゼルと入れ替わる形で獲得した新大砲には打撃面での期待が特に大きい。指揮官自ら、4番候補に挙げている。1試合平均3・5点の打線を思い描く中村GMも、コンラッドには100打点という高いハードルを設定した。それでも、4番が空席となっているわけではない。主砲の座は競争の末に奪ってほしいというのが和田監督の考えだ。

 「俺が4番に座るという強い気持ちでトレーニングしている選手もいる。守備だけではなく、打順もチーム内の競争だから」

 個人名こそ出さなかったが、和田監督の頭に浮かんでいたのは右肩痛からの復活を目指してトレーニングを続けている新井か。「4番・三塁」をめぐって、キャンプから激しいバトルが繰り広げられそうだ。

 阪神はコンラッドに加えて西岡、日高を獲得し、現在は福留と交渉中。守備位置をめぐる競争の激化は必至。それがチーム力アップにつながると和田監督は期待している。【鈴木忠平】