遠距離が活躍の近道!?
ソフトバンク松田宣浩内野手(29)が打席での立ち位置を約5センチ後退させる考えを明かした。現在は内角のラインから約20センチの距離。「キューバ戦の時に(巨人)長野に聞いたら、外角が遠くなるけど、外はここなら打つ、打たないとラインを決めておけばいいと言っていたので」。11月の侍ジャパン親善試合で一緒だった1つ年下で同じ右の好打者からヒントを得た。
長野はホームベースから離れて立つスタイル。バットが届く球かどうかで外角のコースを見極め、今年はセ・リーグ最多安打のタイトルを獲得した。松田が長野式を選んだ背景には「外の球を追いかけてしまう」という課題の克服に加え、「当たらないように」というけが予防の側面もある。
8月1日楽天戦で右手甲に死球を受けて骨折。2カ月離脱した。ここ5シーズンで“無骨折”は11年だけ。この年は自身初のフルイニング出場を果たし、25本塁打に83打点と日本一に貢献した。「だから来年はフルイニングが目標。試合に出ないとヒットは打てないし、来年は内川さんと最多安打のタイトルを競いたい」。遠距離打法で同じ轍(てつ)は踏まない。
内角球で死球を受けるリスクを減らしつつ、外角は長野式の見極めと持ち味の強い踏み込みで対応する。秋季キャンプのあった11月は休日を1日しか設けず、自主トレ継続。フルシーズン戦える土台作りに余念がない。5センチ革命を施した松田が、無事故完走でV奪回を引き寄せる。【押谷謙爾】




