阪神川藤幸三OB会長(63)が和田豊監督(50)に“和田流”を貫くことを勧めた。1日、大阪市内で行われたOB総会で指揮官を「来年もアカンかったら下手したら、どんな約束も反故(ほご)になる世界。好きなようにやったらいい」と熱く激励した。3年契約2年目の来季はクビをかけての戦いになるため、自分の考えを貫け、との助言。エールを受けた和田監督は壇上で逆襲を宣言した。

 阪神一筋で戦ってきた先輩としてのアドバイスだった。OB総会を終えた川藤OB会長は、和田監督との会談の内容を明かした。

 「監督にも言うた。監督にはとにかく、こんな世界は負けたら終わりだと。あくまで自分のやりたいようにやってほしい。来年もアカンかったら、下手したらどんな約束も反故(ほご)になる世界。好きなようにやったらいい」

 和田監督にとっては来季が3年契約の2年目となる。ただ、川藤OB会長は来季の結果次第では3年目があるか、どうかわからないと考えていた。長年、プロの世界でメシを食ってきた男として、厳しさは肌身に染みている。だからこそ、後悔を残さないように、自分のやり方を貫けばいいと助言した。

 50歳の和田監督だが、来季まわりを固めるスタッフの多くは年長者だ。シーズン終盤の9月には中村GMも就任した。すべての権限が与えられているわけではない。気を使う部分があるかもしれない。それでも、結果は監督に降り掛かってくる。周囲に遠慮などいらない。思う通りにやれ-。親分肌の川藤氏らしい、男っぽく、愛情あるエールだった。

 冒頭のあいさつではOB会の発展のために、熱弁を振るった。そして、壇上から指揮官に声をかけた。

 「和田、頼むぞ!」

 強い阪神を望む気持ちがほとばしっていた。

 「ただ(強くなるには)1つにならなアカン。OB会に協力せえと言うなら、ナンボでも言ってほしい。こちらが思ったことがあれば、正式な場を持ってやれたらいい」

 最後は和田阪神の勝利のため、協力を惜しまない姿勢を示した。OB会をまとめる虎の春団治が、背水の和田政権を強力バックアップする。【鈴木忠平】