【ホノルル(米ハワイ州)12日=広瀬雷太】開幕はマー君に任せた!

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表の山本浩二監督(66)が、来年3月2日の1次ラウンド初戦となるブラジル戦の先発投手の最有力候補に楽天田中将大投手(24)を挙げた。3連覇に向け最高の勢いをつけるため、開幕戦のマウンドは侍ジャパンのエースを起用する方針を明言した。

 山本監督はオフの恒例行事、名球会のイベントに出席するためハワイにやって来た。しかし、ダイヤモンドヘッドを望むリゾートホテルに滞在しても、例年のように気は休まらない。やはり侍ジャパンのことが頭から離れない様子。その視線は目の前に広がる青い海ではなく、来年3月2日のWBC開幕戦に向いている。

 34人の代表候補選手を選んだばかりで、本番まではまだ3カ月ある。それでも山本監督の頭の中で「エース」は決まっている。1度は検討したストッパー起用を取りやめ、田中を先発の軸に据える考えを固めた。開幕戦の起用について「そうなってほしいという願望もあるし、タイプや実績を考えても(可能性は)あるやろうな」と、初戦先発の最有力候補であることを認めた。

 1次ラウンド初戦のブラジル、2戦目の中国ともに実力的には格下の相手。先を見据えた戦略を優先することもできるが、山本監督には信念がある。「初戦はエースに託すのか?」の問いに「そうなるやろな。勢いをつけるという意味でもそうやし、初戦はどんな時でも大事」と、言い切った。開幕戦には1試合以上の重みがある。この方針は広島監督時代から貫いており「最初に監督をやった時は北別府、2度目の時は黒田に開幕を任せることが多かった」と、振り返った。

 今回のWBCは始まりにすぎない。山本監督は「(田中は)まだ24歳か。今から脂が乗ってくる時やろうし、代表で経験したことが、何年か先に生きてくる」と、日本の絶対的なエースとして飛躍していくことに期待している。「もちろん、わしから直接伝えるよ」。来年2月の宮崎合宿のコンディションを見てから、正式に開幕投手を任命する。