上武大3人組がCSへタスキをつなぐ!

 DeNA菊地和正投手(30)が3日、群馬県伊勢崎市にある母校上武大で自主トレを開始。ランニングやネットスローを行い汗を流した。今季63試合に登板、防御率2・37の中継ぎエースが練習に打ち込んでいても、気になるのは箱根駅伝だった。

 「昨日(往路)は16位でしたよね。母校なんで気になりますよ」。そう話すのは菊地が同大初のプロ野球選手だからだ。高校では控えだったが大学で開花、04年に日本ハムに6位で指名された。上武大の先頭走者として道を切り開いてきたため母校愛は人一倍強い。

 1人から始まったプロの道も今年、OBも含め7人となる。DeNAには加賀がいるが、期待を寄せるのはドラフト3位で入団してくる井納だ。最速148キロ右腕が先発となれば井納-加賀-菊地と上武大リレーが可能になる。「タスキをつなぐように、同じ大学の3人が1試合で投げられたらすごい」と目を輝かす。

 今年、上武大は繰り上げスタート目前の9区でタスキをつないだ。「(18位に沈んだ)母校のリベンジのためにも、今年はCSに出られるように頑張ります」。上武魂を持つ菊地たちが“ハマの神”となってチームが何人抜きするのか、今から楽しみだ。【島根純】