05年高校生ドラフト1位の巨人辻内崇伸投手(25)がプロ3度目のキャンプ1軍スタートで“ラストチャンス”にかける。ブルペンで投げる姿は、荒々しかったルーキー時代とは違っていた。「辻内、来たね~!

 ボールを受けるのは何年ぶりだ!?」と、迎えた柳ブルペン捕手に30球。慎重に腕を振った。

 プロ初のキャンプとは周囲も自身も随分と様変わりした。「大人になったかなと思います。当時はがむしゃらに投げるだけだった。今は余力を残しながら徐々に上げていく」。オフに一緒に自主トレをした日本ハム武田勝から教わったチェンジアップとスライダーを織り交ぜた。

 新人時代は原監督が2軍ブルペンを視察するなど注目された。同時に「ドラフト1位」の重責を痛感した。「夢、みんなの星ですかね。僕は菅野のことをそう見ている。だから当時は、そう見られていたのかなと思います」と、菅野から当時の姿を思い起こした。

 野手では08年ドラフト1位の大田泰示外野手(22)も同じだ。昨季は2本塁打も、期待に応えたとは言い難い。「ダメだったら終わりだというぐらいの気持ちでやる。結果もそうだけど自分の長所は長打力なので」と力を込めた。「毎年、最後だと思ってやってきたけど今年は本当に最後。このチャンスを何が何でもものにしたい」と辻内。「高卒ドラ1」が輝きを勝ち取る。【為田聡史】