準備OK!
阪神の福留孝介外野手(35)がキャンプを打ち上げ、今日23日のオープン戦・日本ハム戦に出陣する。晴れやかな表情はない。引き締まった顔つきにベテランの覚悟がにじむ。達成感は?
と問われると首を振った。
福留
まだまだ。それはシーズンが終わってからの話。いまは準備する段階。ある程度、やりたいことをやりました。まだ1試合しかやっていない。数をこなしていくうちに、自分はまだだと思うかもしれない。
まだ通過点だ。それでも仕上がりは順調そのもの。この日のフリー打撃でも軽々と右翼へのオーバーフェンスを繰り返した。外角球は左翼方向へライナーで運ぶ。持ち前の広角打法、しなやかな動作、パワフルな弾道…。ほれぼれする打撃を披露し、かつて中日の主力を張った力量は健在だ。キャンプ中、ネット裏でマークし続けた他球団スコアラーは「本当に福留はいい。結果を出すだろう」と声をそろえた。
きっちり基礎を築き、今後の実戦で応用編に入る。メジャーで5年間過ごし、日本の球審がジャッジするストライクゾーンの傾向に慣れる作業もその1つだ。
福留
ボールの見え方など判断もある。どの審判がどういうストライクゾーンかも分からない。なるべく(試合に)出られる状態にして、少しずつでも出て行こうと思っているよ。
チームに合流して20日足らずで、すっかり心はタテジマだ。積極的に若手をアドバイスする光景もある。
福留
楽しみですね。若い選手が多いし、勢いもある。明るくなった。全員が前向きにやっているし、最初に来たときよりも変わっていると思います。
虎に福をもたらす存在としての使命がある。新生阪神を力強く引っ張る一流打者の前途は明るい。【酒井俊作】



