<オープン戦:日本ハム4-3ヤクルト>◇3日◇札幌ドーム

 開幕ローテーション入りを、ぐっと引き寄せた。日本ハム谷元圭介投手(28)が4回を投げて3安打1失点。3回無死から2連続二塁打で失点したが、後続をきっちりと抑え「落ち着いて1点に抑えられたので良かった」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 身長は公称166センチ。先発として投げ合ったヤクルト石川を1センチ下回る“球界最少投手”だ。08年最優秀防御率を誇る先輩左腕の投球術は、良き手本となっている。「テンポがすごくいい。着替えをしているうちに、もう2アウトなんですよ。一塁走者を目で制したり、間合いの取り方、エースと言われる人は違うなと思いました」と感嘆した。

 開幕ローテ6人のうち、現在までに確定しているのは武田勝、吉川、ウルフ、木佐貫の4人。残り2席を中村勝、森内との3人で争っている。「サバイバルを強いられている立場なので、勝ち抜けるように調整していきたい」。負けん気の強い顔が、より一層、引き締まった。