<ロッテ1-5オリックス>◇3月31日◇QVCマリン
サヨナラ負けにさようなら-。オリックス森脇浩司監督(52)が3戦目で初勝利にたどり着いた。2戦連続で延長12回サヨナラ負け、9時間27分で24イニング戦った悪夢を振り払った。きっちり9回2時間51分で勝利をもぎ取った。「一番感じたのは今日の選手の元気の良さ。ああいう形で負けて、さらに元気だった。そういうところに頼もしさを感じますね」とうなずいた。
1回から攻めたて効果的に加点した。3戦連続の2桁安打で5得点。先発ディクソンが好投し主導権を渡さなかった。安達から受け取った監督1勝目のウイニングボールも「ディクソンに渡したよ。少なくとも10個はためてくれよってね。我々は新しい歴史をつくるというプロジェクトに取り組んでいるところ。僕の初勝利なんて存在しないよ」と必要としなかった。
監督としては初勝利も、コーチや代行監督を務めた経験がある。ソフトバンク時代は王監督の下で内野守備走塁コーチとして走り回り、直々に「常勝チームをつくってくれ」と託されるほど信頼されていた。
スタイルはオリックスでも変わらない。選手、コーチとコミュニケーションを積極的に取り、勝負どころは筋の通ったタクトを振る。「5番中堅」で起用された坂口は「意気に感じるし燃えるものがある」と、指揮官の期待を痛感していた。慕われる人格と、勝負師としての信念の強さ。待望の今季初勝利にも、「また明後日ね」と柔らかい表情のままだった。【池本泰尚】



