<ソフトバンク3-4阪神>◇2日◇ヤフオクドーム

 抑えがいない?

 いえいえ、安心の安藤がいます。守護神久保が2軍調整中のため、阪神は日替わりストッパー態勢。1点差の9回、この日指名された安藤優也投手(35)は3人でピシャリと締め04年以来9年ぶりのセーブを記録した。首位浮上のハイタッチ。復活した背番号16の笑顔が咲いた。

 阪神が「日替わり守護神」で首位に立った。リリーフ陣の一大事をベンチワークでカバーする。開幕から抑えを務めてきた久保が不調のため2軍調整中。1点リードの9回、ソフトバンクは8番からの攻撃だ。戦況を読む中西投手コーチは決断する。安藤投入-。接戦の締めくくりを12年目のベテラン右腕に託した。

 中西コーチ

 下位打線の今宮(代打福元)からだった。コントロール勝負できる方がいいと思った。(安藤は)スライダー、シュートも使える。内川、松田なら福原を選択していた。

 長打の危険性が少ない下位の打者はミート中心の打撃になる。四球を出すリスクの薄い安藤に白羽の矢が立った。久保が離脱し、相手打者によって抑えを決める臨機応変な采配。起用が決まったのは直前の8回だった。先頭福元には低めのフォークを打たせて二ゴロに抑えた。外角中心の配球で後続も断ち、危なげない投球で無失点。04年10月7日横浜戦(横浜)以来、実に3160日ぶりのセーブを挙げた。

 安藤

 (抑えを)あまり意識せずにいったつもり。ブルペンから守護神の久保がいない。みんなでカバーするしかない。たまたま今日は僕だったということ。

 細心のケアで開幕からの好調を維持する。休日には兵庫県内の自宅から治療院に通う。酷使する筋肉のメンテナンスだけではない。最大の目的は股関節のズレを調節することだ。「ハマっているよ。すごく体の状態がいい」。投球フォームの絶妙なバランスを保ち、好投につなげている。守護神不在の非常時でも、ベテランがドッシリと2本足で立つ。【酒井俊作】