<オリックス5-1広島>◇3日◇ほっともっと神戸

 “救世主”チェックだ。広島野村謙二郎監督(46)が、4日のウエスタン・リーグ対オリックス戦(神戸第2)を視察する。オリックス戦に完敗し今季2度目の5連敗。不振の打線にカツを入れるため2軍調整中のブラッド・エルドレッド内野手(32)らを直接見て、状態によっては緊急昇格させる見込み。連敗のトンネル脱出に、なりふり構っていられない。

 もう、待っていられない。指揮官は打線の“救世主”を求めて自らが動くことを決めた。今日4日は、広島に戻って午後からマツダスタジアムで野手組と投手数人による練習が予定されている。しかし、野村監督は神戸に残り、神戸第2で行われるウエスタン・リーグの対オリックス戦を視察する予定だ。

 狙いは、前日にも電話で2軍スタッフに状況を問い合わせた助っ人エルドレッドや、打撃不振で2軍調整を続けているルイス、栗原ら主力打者のコンディションを確かめることだ。最近は毎日2軍と連絡をとって投手や外国人選手の状態などを聞いているが、直接自分の目で見て判断する。

 野村監督

 今は打線が線ではなく“点”になっている。いいところで1本が出ない。立て直すことを考えてしっかりやりたい。エルドレッドへの期待は大きいが(右手骨折で)1カ月離れ(2軍で)3試合出ただけでというのもね。状況を変えてくれる起爆剤になってほしいが、本当はチーム状態が上向きのときに入ってもらうのがベスト。でも、そんなことを言っている場合でもない。

 打線は危機的状況だ。オリックスの右腕ディクソンから2、3回に得点機をつくりながら、2回は堂林が三振、3回は丸、広瀬が凡退した。中村恭は四球を連発しながら無失点で耐えていたが、5回に3失点。救援陣も打たれた。8回に松山の適時打が出たが、焼け石に水。今季2度目の5連敗で借金は「9」にふくらんだ。

 それだけに、打率2割を切るニックに代わるエルドレッドの昇格は十分ある。高チーフ兼守備走塁コーチも「核になる選手がいない。エルドレッドがいればね」と“待望論”さえ起こっている。

 もちろん、故障明けでコンディションが万全でないエル砲を、見切り発車で昇格させるリスクもある。指揮官は「健太(栗原)も1軍でやってもらわないと困る選手」とルイスとともに期待している。打線の起爆剤となるのはだれか。指揮官の決断が注目される。【高垣誠】