<楽天2-1中日>◇3日◇Kスタ宮城

 疲れだけが残るゲームだった。1-1で迎えた11回。1死満塁から中日の6番手武藤が嶋に高めに浮いた直球を中前に運ばれてジ・エンド…。今季4度目のサヨナラ負けで借金は今季ワーストの11まで膨らんだ。敵地のヒーローインタビューが聞こえるなかで帰りのバスに向かう敗軍の列が続いた。

 前日2日の敗戦後は笑顔まで浮かべた高木守道監督(71)が1日で激怒モードに切り変わった。寒空の下、上着のポケットに両手を突っこみ「何もない!」とひと言。「これで勝てなきゃ勝てん。9回?

 そりゃそう。ノーアウト満塁だよ!」。声を荒らげ、眉をつり上げてバスに乗り込んだ。

 指揮官が激怒したのは9回の攻撃だ。0-1から土壇場で無死二、三塁の好機をつくると、和田が楽天田中の150キロ直球を意地で左前に運んだ。沈黙していた打線が23イニングぶりの得点。開幕から7連勝の楽天田中からついに1点をもぎ取った。

 問題のシーンはここからだ。山崎が四球で無死満塁となると堂上直、藤井が2者連続三振。伝家の宝刀スプリットでバットをクルクルと回された。続く小田が一ゴロに倒れて追加点のチャンスがしぼんだ。

 札幌、仙台と続いた遠征は1勝3敗。6位ヤクルトとはゲーム差なしの5位となった。窮地に立たされた守道竜。地元名古屋で立て直すしかない。【桝井聡】