日本ハムが誇る「若きON」が、昨季日本シリーズで敗れた巨人に、闘志をたぎらせた。チームは4日、今日5日からの巨人戦(東京ドーム)に向け、新千歳空港発の航空機で移動。主砲中田翔内野手(24)にとって、5日先発の沢村は死球骨折した因縁の相手。日本シリーズでは“骨折アーチ”も放っているが、その再現を狙う。巨人戦初出場が野手として見込まれるルーキー大谷も、意欲をのぞかせた。
中田が東京への移動前、「こわもてオーラ」をムンムン漂わせた。因縁の対決に向け、静かに口を開いた。ターゲットは巨人先発の沢村。「ノッてきたら手をつけられない。早めに対策を打ちたい」。昨季の日本シリーズ以来の対決。その時は死球を受け、骨折した左手で1発をお見舞いするなどドラマ十分だったバトルが、再現される。「真っすぐに力があるからね」と実力を認めている右腕討ちのキーマンに名乗りを上げた。
昨季の頂上決戦での思いが、ふつふつと沸いてきた。昨年10月28日の日本シリーズ第2戦。1回の第1打席、沢村の直球が左手甲を直撃した。「真剣勝負の場でしたし、変な気持ちになることはなかった」と受け止めたが、左手はみるみる腫れ、途中交代した。再対決の同11月3日の第6戦は、打撲だと思い込んだまま強行出場。3点を追う6回、痛みをはねのけ放った打球は左翼席へ吸い込まれ、一時は劇的な同点弾でお返しした。しかしその後の精密検査では骨折が判明した。
当時と同じく4番として、沢村との今季初対戦を迎える。打率は3割2分3厘と好調だが、沢村には過去2年間の交流戦で5打数1安打と抑えられている。WBCでは代表として世界を相手に戦った盟友だが、「積極的にいきたいと思う」とテンションは高い。あの時のおとこ気が、また沸点近くまで上昇中。ケジメの舞台に立つ。【田中彩友美】



