<広島4-1ロッテ>◇6日◇尾道
広島野村謙二郎監督(46)は、ようやく重い肩の荷を下ろせた。11日ぶりの勝利を手にし「座っていいか」と椅子に腰掛けた。普段は、試合後も直立で対応する同監督も「疲れた。ちょっと、ホッとさせて」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
「今日は梵デー。嫌な雰囲気の中で、あの1本でミコライオも楽になった。バリントンのファイトあふれるプレーもよかった」
投打のヒーローを名指しした。「あの1本」とは、1点リードの8回2死一、二塁の場面だ。梵が松永のスライダーを、左越えの2点適時二塁打として試合を決定づけた。守備でもビッグプレーを見せた。7回1死一、三塁の守備で、三遊間へのライナーをダイビングキャッチ。傾きかけた流れを食い止めた。
先発バリントンは、5回1死で岡田のセーフティーバントをダイビングトスで出塁を防いだ。だが、このとき右腰を強打。直後の攻撃で、2死一、二塁で右腕には代打が送られ岩本が打席に立った。「必死だった。バリントンも頑張っていたので」と、意思が宿った打球は右前適時打となり、同点に追いついた。
野村監督も執念を見せた。1点リードの8回無死一塁で、3安打をマークしていた松山に代打を送った。その上本のバントが相手のミスを誘い、ダメ押しにつながるチャンスを広げた。投打がかみ合った勝利で、野村監督は球団史上8人目の監督通算200勝を達成した。
「あ、そうなの?
長いね、200勝するのは。1つ1つの勝ちは、選手に感謝しています」
足かけ4年で積み重ねた節目の勝利で、連敗を6で止め、4位に浮上。勢いのままに、混戦から一気に抜け出す。【鎌田真一郎】



