<阪神3-1ロッテ>◇8日◇甲子園
阪神が止まらない。打っては4回、新井貴浩内野手(36)が通算1000打点を達成する決勝の逆転2ラン。投げてはエース能見篤史投手(34)が9回1失点でリーグトップに並ぶ6勝目。パ・リーグ首位のロッテを相手に、投打主軸の活躍で快勝。3連勝で貯金は今季最多の11だ。
新井貴ならではの弾道だ。重力に逆らい低空飛行。弾丸ライナーはバックスクリーン左の観客席にぶち当たった。「越えたとは思ったけど、入るとは…」。本人も驚く決勝弾だ。一塁側ベンチ前で決めポーズを披露する前に、仲間からの「愛のパンチ」連発に沈む。記念の花束を受け取ると、照れくさそうに頭を下げた。
「花が気になってた。2週間ぐらい待たせた?
どの球場に行っても、花束を用意してくれていて、悪いなと思っていた(笑い)」
1点を追う4回無死一塁。成瀬の真ん中低め136キロ直球を押し込んだ。今季練習から意識する「ヘッドを先に返す」打撃で14試合ぶりの8号2ラン。1000打点に王手をかけてから、13日&9試合ぶりの打点が勝利に直結し、「うれしいね」と笑った。
「勝負強いバッターって、記録以上に記憶に残るよな。まず金本さん。イメージなら長嶋茂雄さんでしょ。あと、(山本)浩二さん!
浩二さんは余裕で1000打点を超えてるでしょ?」
幼少期から広島カープの大ファン。就寝時のパジャマまで「カープのユニホームだったんよ」と笑う。何度となく赤色のユニホームを身にまとい、広島市民球場を訪れた。「オレが観戦してた時はもう晩年だったけど、ホームラン打ってくれたもんな」。13年WBCで日本代表監督も務めた山本浩二氏は通算1475打点。憧れ続けたクラッチヒッターの背中を追う旅路は、まだまだ終わらない。
「支えてくれた全員に感謝して、これからも積み重ねていきたい」
プロ初打点は広島時代の99年6月6日中日戦(浜松)、初本塁打で決めた。直前に好球を見逃し、首脳陣から怒鳴られた直後の1発が懐かしい。「(記念球は)捕った人が喜んでくれたら、それでいい。勝って良かった」。パ首位ロッテをたたき、3連勝で今季最多の貯金11。今は宿敵巨人との首位争いにしか、目が向かない。【佐井陽介】
▼通算1000打点=新井貴(阪神)
8日のロッテ3回戦(甲子園)の4回、成瀬から2点本塁打を放って達成。プロ野球39人目。初打点は広島時代の99年6月6日の中日11回戦(浜松)。



