<ヤクルト4-8日本ハム>◇8日◇神宮
苦悩の日々から、脱した。副鼻腔(びくう)炎で一度戦列を離れた日本ハムのブライアン・ウルフ投手(32)が、復帰2戦目でようやく手にした白星。6回7安打2失点で、4月27日以来の3勝目を挙げた。「序盤は苦しかったけど、修正できた。早い段階で取り返してくれたし、心強いサポートになりました」。チームメートに感謝した。
最大の試練は、立ち上がりにあった。内野安打が2本続く不運もあり、いきなりのピンチ。1死一、三塁からバレンティンに先制の左前適時打を許すと、さらに1死満塁で相川には押し出しの四球を与えた。ブルペンでの感触がよかっただけに、動揺もあった。
だが「しっかり間を取って投げようと思った」。意識的にマウンド周辺を歩き、深呼吸に努めた。気持ちをリセットし、続く武内を投ゴロ併殺。2失点で食い止めたことで、3回には大量6点の援護が待っていた。
静養中は頭痛と吐き気に苦しみ、食欲は落ちた。抗生剤を口にしながら、ひたすら安静にする日々。チームから離れ、たったひとりで、耐えた。「今日は6回をしっかり投げられたし、疲れもない。強いボールもいっていた。次につながるし、自信になる」。バスへの帰り道。スタンドから降り注ぐ、騒がしいほどの歓声が、心地よかった。【本間翼】



