<中日3-7ソフトバンク>◇9日◇ナゴヤドーム
ベテランにも容赦なかった。中日高木守道監督(71)が“懲罰交代”を命じた。同点に追いついた直後の8回、1点を勝ち越され、なおも8回1死二、三塁。長谷川が空振り三振した変化球がワンバウンドして捕手谷繁の左腕をはじいた。ボールは三塁側ベンチ前をコロコロ。三塁走者の内川だけでなく、二塁走者の松田まで生還してしまった。4年目左腕の岡田はサインミスを犯し、谷繁はボールを追わなかった。その直後、迷いなく2人を交代させた。
試合後の高木監督は明らかに怒っていた。「8回?
体が動いてないよ。あそこであんなふうになって。出しとく意味ないでしょ!」とカンカン。矛先はチームの要である谷繁に向かっていた。気持ちが切れていた?
という問いにも「いろいろな見方があるでしょうけど、あそこで出しとっても意味ない。だから松井雅に代えた」と“懲罰”だったと認めた。自らに言い聞かせるように「今年、うちが生きるか死ぬかというとこ。悪いのを出しとっても意味がない」とも話した。
ソフトバンクに敗れて借金10に逆戻りした試合後、谷繁は「言い訳しても仕方ない。追わなかったから2点入った。僕が悪いです」と神妙な表情で話した。苦しむチーム状況を表すような試合。後味の悪さが残った。【桝井聡】




