<中日3-7ソフトバンク>◇9日◇ナゴヤドーム

 ソフトバンクが2年ぶりの交流戦Vへ、大きく前進した。主軸の内川聖一外野手(30)の3打点の活躍で中日に快勝し、引き分けを挟み4連勝。貯金を今季最多の6に増やした。交流戦単独首位で遠征を終え、12日ヤクルト戦から残り4戦の舞台はヤフオクドーム。地元ファンと歓喜を分かち合う舞台は整った。

 内川が一振りで重苦しい雰囲気を振り払った。「中継ぎが登板回数が増えて無理して投げてくれている中で同点になった。その分、野手が頑張りたいと思った」。7回裏、3番手の柳瀬が打たれ2点差を追いつかれた。その直後だ。8回1死二塁。左腕岡田の低めシュートに泳がされながらも、左翼和田の頭を越える決勝適時二塁打。秋山監督も「さすがだね」とうなる勝負強さを見せた。

 前日8日は2点リードの9回に抑えの岩崎が追いつかれ、4時間56分の末に12回ドロー。時計の針は午後11時になろうとしていた。この日は午後2時開始のデーゲーム。体力的には厳しい状況に加え、ファルケンボーグを欠くなど苦しい台所事情を支える中継ぎ陣のためにも打ちたかった。

 初回には山本昌の内角スライダーを左翼席中段へ運ぶ先制2ラン。試合前のフリー打撃では内角を重点的に練習していた。藤本打撃コーチは「前日に内角を攻められていたのでね。初回に内角を本塁打とは立派ですよ」と、その修正能力に脱帽した。試合前には、セの首位打者ルナのフリー打撃をじっくり見た。打撃技術向上へ興味は尽きない。

 5日には横浜で長女の1歳の誕生日を祝った。大分から駆けつけた情報科学監督の父一寛さん(56)にも、高野連から長年の功績を認められ「育成功労賞」の授与された。娘、父に続き、今度は内川自身が2年ぶりの交流戦優勝を飾る番だ。「もちろん目標はリーグ優勝ですが、目の前にある目標なので」と“マジック4”に迫った目標をまずは達成するつもりだ。

 前日8日に行われたAKB48選抜総選挙では、HKTの指原莉乃(20)が1位に輝いた。「大分出身なのは知っていますが、接点もないのであまりピンときませんね」と首をひねるが、大分、九州から頂点に向かうところは同じ。世間の流れにも乗って?

 交流戦のゴールテープを先頭で切ってみせる。【石橋隆雄】