ヤクルトは「脱・無難」をキーワードに低迷打破をもくろむ。リーグ再開初戦となる広島戦(マツダ)前日の20日午前11時すぎ、小川淳司監督(55)は広島入りするため、羽田空港に姿を見せた。
空港ロビーではサッカー日本代表のニュースが流れ、多くの人が見つめていた。だが小川監督はテレビに目をやらなかった。生中継は見たが、感想は「見ましたよ」だけ。借金15で最下位なだけに「今まで生ぬるい部分があった。自分を含めて闘争心がなかった。『無難型』じゃダメ。厳しさを出していきたい」。今日からの戦いで、頭の中はいっぱいだった。
交流戦明けのミーティングでは選手たちに「脱・無難」を訴えた。投手陣には「球がどうのこうのじゃない」と気迫を求めた。起用法も格より調子や投げっぷりを重視。荒木投手コーチは「名前では起用しないと監督とも話をしています」と言った。勝ち試合では未登板だが防御率2・16の2年目木谷ら若手でも勝負どころで投入する覚悟だ。野手陣には「『待て』ならオレから指示を出すから、それ以外は初球から思い切って振ってくれ」と説いた。
普段は温厚な指揮官だけに「厳しさの線引きは難しいね」と悩める胸の内も漏らした。だが、すぐに引っ込めた。「そぐわない選手は遠慮なく外す」と強い気持ちで臨む。【浜本卓也】




